【鉄道ファン必見】京都鉄道博物館でEF66 27特別展示をレポート

【鉄道ファン必見】京都鉄道博物館でEF66 27特別展示をレポート お出かけ

2022年8月12日に京都鉄道博物館から「JR貨物の電気機関車とコンテナ貨車の特別展示関連イベントのおしらせ」が発表されました。
京都鉄道博物館では展示施設の一部とJR西日本の営業路線が直接結ばれていることから定期的に現役の鉄道車両が展示される特別展示イベントが実施されています。今回は8月20日から28日までの間今後の動向が注目されているEF65形電気機関車(2085号機)とEF66形電気機関車(27号機)を展示するということで発表直後からファンの間で注目を浴びていました。今回はこの特別展示イベントを見学するために京都市にある京都鉄道博物館に行ってきたのでそのレポートをお届けします。お目当てのEF66 27電気機関車に加えてサプライズな客車が扇形車庫に留置されていましたのでそちらもレポートします。(訪問日=2022年8月28日)

京都鉄道博物館へのアクセス

2019年3月に嵯峨野線(山陰本線)に梅小路京都西駅が開業したことで京都鉄道博物館へは徒歩2分ほどで向かうことができるようになりアクセスが向上しました。

梅小路京都西駅

バスを利用する場合はJR京都駅から京都市バスを利用します。

  • 205・208系統「梅小路公園・JR梅小路京都西駅前」下車徒歩約3分
  • 86・88系統「梅小路公園・京都鉄道博物館前」下車すぐ

京都駅からバスを利用して京都鉄道博物館へアクセスする場合は日中5~7本程度の運行されている205系統が便利です。

京都鉄道博物館外観

白くてエッジの効いたモダンデザイン風な建物が京都鉄道博物館のエントランスホールとなっていて唯一の入口です。左側にある古風な建物は1997年(平成8年)に二条駅舎をこの地に移築して旧梅小路蒸気機関車の出入口として利用されていましたが現在は専用出口となっていてミュージアムショップも併設されています。

京都鉄道博物館エントランス

出口の建物は国内最古の木造駅舎である旧二条駅舎をこの地に移築したもので京都市の有形文化財にも指定されています。

展示車両

入口を通るとまず最初に駅をイメージした「プロムナード」で0系新幹線電車や80系湘南色電車など国鉄全盛期に活躍した車両が展示されています。写真は東海道新幹線開業時に走行した0系(21-1)です。

京都鉄道博物館0系

プロムナードには80系湘南色電車やDD54形ディーゼル機関車など京都鉄道博物館でしか見ることができない展示車両もあります。

本館は3階建て吹き抜け構造の大きな建物に12両の車両が展示されています。
本館に入るとまず500系新幹線電車・581系・489系が目に飛び込んできますがほかにも重要文化財に選ばれた230形蒸気機関車(233号機)や100系新幹線電車など貴重な車両が多く展示されています。

クハネ581系,クハ489系

本館2階から車両を見下ろすこともできます。直角デザインの583系と並ぶと500系のノーズの長さを実感できます。

紀勢本線で活躍したキハ81系(キハ81-3)やクハ151系のカットモデルも本館に展示されています。

電気機関車とコンテナ貨車の特別展示

本館1階奥には車両工場を再現した「車両工場」があり2線がと屋根上を見学できる点検台も設置されて展示車両をさまざまな角度から見学することができます(今回の展示では点検台への立ち入りはできませんでした)。ここに今回訪問のお目当てであるEF65 2085号機とEF 66 27号機の特別展示が2022年8月20日(土)~28日(日)まで実施されました。
今後の動向が注目されるEF66 27号機ですがこの日は展示の最終日ということもあって両機を大勢のファンが取り囲み人並みが絶えない状況であらためて国鉄型電気機関車(特にEF66 27号機)の人気を実感しました。

EF65-2085/EF66-27

EF65 2085号機は最終全般検査出場HMを掲げて展示されていました。2085号機がEF65最後の全般検査となるようでいよいよEF65形も引退へのカウントダウンが始まりました。

EF65-2085

EF66形0番台最後の1両となった27号機。2022年3月に定期運用を終了したあとはスポット運用に就いていたようですが全検切れになったということで今後本線を走行するシーンは見納めとなり今後の処遇について注目したいと思います。

EF66-27

平成27(2015)年6月にJR貨物広島車両所で全般検査を終えたEF66 27号機。検査期限を延長しつつも2022年の春ついに定期運用を終了しました。

EF66-27全検

EF66 27号機の製造銘板を見ます。川崎重工と富士電機による製造であることが確認できます。

EF66-27製造銘板

扇形車庫

続いて扇形車庫に行きました。扇形車庫は旧梅小路蒸気機関車館を京都鉄道博物館の施設に組み入れられて「扇形車庫」として現在に至ります。
梅小路蒸気機関車館開業当時から保存機の追加もあって現在は18形式20両が展示・保存されています。
扇形車庫へは本館2階から連絡デッキを通って行くことができます。

京都鉄道博物館の扇形車庫全景

蒸気機関車は扇形車庫以外にもプロムナードにC62 26号機、本館に233号機と1801号機が展示されています。

連絡デッキからトワイライトプラザに展示されているEF65(1号機)と24系客車(オロネ24-4)を見ることもできます。

京都鉄道博物館のトワイライトプラザにあるEF65と24系客車

連絡デッキから梅小路運転区の留置線を見ると嵯峨野観光鉄道の予備牽引機のDE10形(1156号機)と旧形客車(オハ46-13)などが留置されていました。奥には東海道本線(JR京都線)と東海道新幹線上を走行している列車を眺めることもできます。

梅小路運転区とSLスチーム号

天気がいいと京都タワーと東寺の五重塔も見ることができますよ。

SLスチーム号

まずはSLスチーム号です。訪問日(2022年8月28日)は8630号機が牽引を担当していました。貨車の台枠に客室を乗せた客車2両編成を伴って本線と分けられた試乗線を往復運転します。

SLスチーム号(8630号機)

美しいスポーク動輪や運転台を支える緩いカーブのランボードやクラシカルな3軸テンダー台車が特徴の8620形蒸気機関車は大正時代を代表する蒸機です。

美しいスポーク動輪とラウンドしたランボードが特徴の8630号機

この日のSLスチーム号は2022年7月16日から9月25日まで開催されていた企画展「きかんしゃトーマスとなかまたち in 京都鉄道博物館」にちなんだヘッドマークを付けていました。

SLスチーム号

展示蒸機

扇形車庫には20両の蒸気機関車が保存・展示されていますが一部車籍を有している蒸機は本線での運転やメンテナンス等のため見学できないことがあります。
今回は京都鉄道博物館の訪問日に扇形車庫で展示されていた蒸機の一部をレポートします。

C53形(45号機)とC59形(164号機)蒸気機関車
どちらも幹線用優等旅客列車を牽引するために設計された大型の蒸気機関車です。

C53は唯一の国産3シリンダー機でボイラー上がすっきりしたデザインで先輪の前に配置した給水温め器などが外観上の大きな特徴で東海道本線と山陽本線で活躍した名機と言われる形式の一つですが、3シリンダーゆえの保守性の低さや後に開発されたC59の2シリンダーでも同等の出力が得られたこともあってC59やC62の登場で出番が失い引退となりました。

C59 164号機は梅小路に新製配置され東海道本線や山陽本線で活躍しました。(総走行距離は200万2千km)

京都鉄道博物館のC53とC59

C11形(164号機)と9600形(9633号機)蒸気機関車
C11 164号機は奈良機関区で近郊の普通列車として使用されたあと北海道や東北地方で活躍しました。(総走行距離は174万1千km)

9600形は大正時代を代表する国産の貨物用機関車で「キューロク」の愛称で親しまれました。(総走行距離は267万km)

京都鉄道博物館のC11と9600形

7100形(7105号機/義経号)とC56(160号機)蒸気機関車
義経号は幌内鉄道開業に備えてアメリカから輸入された蒸気機関車でカウキャッチャーや薪を燃料としたためダイヤモンドスタックを装備した煙突が外観上の特徴です。幾多の経歴を持つ当機ですが近年では1990年に大阪市にある鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会(通称花博)」でSL義経号としてエリア内を運行しました。花博終了後は交通科学博物館で展示されていましたが2014年(平成26年)に梅小路に移設し石炭を燃料とした動態保存機として再び復活することになりました。

C56 160号機はファンからも有名な蒸気機関車で2018年(平成30年)まで本線走行が可能な状態でしたが現在はSLスチーム号を牽引する構内運転用途として活躍しています。(総走行距離は113万7千km)

京都鉄道博物館の7100形とC56

マイテ49形2号車が扇形車庫に!

なんと扇形車庫11番庫にJR西日本の至宝とも言えるマイテ49形2号車がひっそりと留置されサプライズ展示となりました。これは2022年7月26日から8月14日まで開催された特別展示「オヤ31形31号車 特別展示」に合わせて網干総合車両所宮原支所からオヤ31 31に連結されて回送されたものです。
なぜ展示しないマイテ49 2も梅小路にやってきたのかさまざまな憶測がありましたが9月8日に鉄道開業150周年に合わせて10月14日に正式に京都鉄道博物館に収蔵されることが発表されました。近年は本線での走行実績がほとんどなく状態は決して良好ではなかったのではないかと思われていましたが「富士」や「燕」など優等列車の1等車を担った輝かしい経歴をもつ同車は京都鉄道博物館のコレクションにふさわしい客車と言えるでしょう。

マイテ49-2

丸屋根が美しいマイテ49-2。展望デッキの手すり上部2本は1987年の復活時に改修・追加されたものです。

マイテ49-2

10月14日の正式展示前のプレ展示の状態ですが展望台エンドを転車台側に向けて配置されていたので実車をじっくりと観察することができました。
正式展示される際はどこに収蔵されるのか正式な発表はまだありません。

マイテ49-2

展示だけでなくSLスチーム号での活用もあるかもしれませんね。

D51形(1号機)の隣に展示されていました。梅小路だから実現できる貨物用蒸気機関車と1等客車の並び。燕C51やC53との並びも実現してほしいと思います。

D51とマイテ49-2

さいごに

2022年は鉄道開業150周年ということでJR各社からさまざまなイベントやキャンペーンが目白押しですが京都鉄道博物館はマイテ49 2の収蔵を発表しました。また鉄道博物館もEF58 61の常設展示の発表がありました。人気のある貴重な車両が引退することは残念ですが歴史的に価値のあるこの2両は収蔵されるにふさわしい車両であり鉄道開業150周年を記念した良いタイミングだったと思います。マイテ49 2は今後どういった展示方法がされるかについては発表がありませんが、展示された際は再び京都鉄道博物館を訪れたいと思います。

京都鉄道博物館
所在地:京都市下京区観喜寺町
開館時間:10:00~17:00 *入館は16:30まで
入館料金一般1,500円 大学生・高校生1,300円 中学生・小学生500円 幼児(3歳以上)200円 *その他団体・障がい者割引あり
休館日:毎週水曜日、年末年始 ほか*詳しくは公式サイトの開館日カレンダーを確認してください。

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